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uka
北海道出身、カナダ在住8年目。難聴。トロントでのワーホリと留学を経て、現在はカルガリーでひっそりと暮らしています。

カルガリーから行く世界遺産!ダイナソー州立公園とロイヤルティレル博物館

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自然の力で削られた地層を背景に露出した恐竜の脛骨

カナダ・アルバータ州にある州立恐竜公園 (Dinosaur Provincial Park) は、世界遺産に登録されている自然公園。

ご存知でした…?私はカナダに来るまでまったく知りませんでした。

日本では「カナダ」と聞くと、カナディアンロッキーがまず浮かびますよね。その陰に隠れて、恐竜公園の知名度はかなり低いのではないでしょうか。

いざ足を運んでみて衝撃を受けました。

広大なバッドランドは長い年月をかけて創られた芸術作品のよう。その迫力には、つい最近まで恐竜がそこにいたかのような錯覚さえします。

そんな恐竜公園、カルガリーから90分で行けます。バンフ国立公園より近いのです。

今回はそんな隠れた絶景スポットを紹介します。

この記事でわかること

ドラムヘラーを中心に巡る太古の旅ルート。

  • ロイヤル・ティレル古生物学博物館
  • ホースシーフ渓谷
  • アルバータ州立恐竜公園(現地ツアー)
目次

カルガリーからドラムヘラーへ

カルガリーから北東へ125キロに位置するドラムヘラー (Drumheller) は、恐竜の街として知られています。その先に州立恐竜公園があります。

カルガリーからの公共交通機関はなく、車で行くのが一般的。

私たちは自宅からロードトリップ。先にドラムヘラーを観光し、恐竜公園の近くで1泊しました。

1日目
ドラムヘラー観光

カルガリー → ロイヤル・ティレル博物館 → ホースシーフ渓谷 → ブルックス泊

2日目
州立恐竜公園

ブルックス → 州立恐竜公園 → カルガリー

途中の道はカナダらしい広大な草原が広がり、ひたすら地平線が続きます。 

ドラムヘラーや恐竜公園が近づくと雰囲気ががらっと変わり、その地形には驚かされます。

カナディアンバッドランドを背景に走る車

訪れたのは2024年8月、ちょうど山火事の煙が晴れかけていた時期。

今回の記事は煙で曇った空の写真が多いですが、その終末感がまた恐竜旅にぴったり…ね。

ロイヤル・ティレル古生物学博物館

ドラムヘラーにあるロイヤル・ティレル古生物学博物館 (Royal Tyrrell Museum) は、世界最大級の恐竜博物館。

チケットは公式サイトから事前購入できます。私たちは現地で購入。

16万以上の化石コレクションのうち、800点が展示されています。レプリカ (casts) もありますが、3分の2がホンモノ(original) だそう。

目玉展示はこれ。ティラノサウルスの化石、ブラックビューティー (Black Beauty)。

一億年前の化石がゴロゴロ転がる館内でひときわ目を引く美しい標本。

岩壁に展示された恐竜の骨格化石、ブラックビューティ

化石になる過程で地下水のミネラル成分が染み込み、黒くなっているのが特徴。

館内は年代ごとに当時の雰囲気がわかるような構成になっており、化石に興味のない私でも楽しめました。

日本語対応ガイドのiOSアプリもあります。私はAndroidなのでダウンロードできず…

博物館の周りに広がる景観がこちら。

青空の下に広がる壮大な渓谷の風景

このあたり一帯はカナディアン・バッドランド (Canadian Badlands) と呼ばれる不毛の地。

世界有数の「恐竜化石の宝庫」として知られ、世界中から研究者が集まります。

子どもが化石を発見したというニュースもたまに流れるので、きっとそのへんに転がってるんでしょうね?

ホースシーフ渓谷

ホースシーフキャニオンの案内板と背景に広がる渓谷

博物館のあとはホースシーフ渓谷 (Horse Thief Canyon) へ。直訳すると馬泥棒渓谷、なかなか物騒なお名前。

どういうことかと思いきや、開拓時代に密輸した馬がこの渓谷に隠されていたというエピソードが由来。

真偽は不明ですが、途方もない歴史の中できっとそんなこともあったんだろうなあとしみじみしてしまう景色。

広大な岩層が連なる峡谷

むき出しになった太古の地層が広がっています。正直なところ、里芋っぽい…というのが第一印象。

トレイルコースもあるので、隆起のてっぺんまで登れます。

岩が連なる荒野の風景

後から気づいたのですが、行く予定だったのはホースシュー渓谷 (Horseshoe Canyon) 。そちらの方が高速沿いにあるためかクチコミ件数が多め。

でも今回訪れたホースシーフ渓谷は、むしろ間違えて来て良かったと思えるほどの満足感。人も少なく、寄り道におすすめです。

ブルックス泊

ドラムヘラーから南へ150キロ、車で1時間半のところにある小さな町ブルックス (Brooks) で一泊。

今回泊まったホテルは Days Inn & Suites by Wyndham Brooks

ツイン部屋1泊で120ドルと、バンフ方面のホテルと比べるとかなりリーズナブル。

清潔感のある普通のお部屋。朝食もいたって普通ですが、目の前で作ってくれるタイプのオムレツは美味しかったです。

カナダ基準で(ここ重要)普通に良いホテルでした。

恐竜公園まで車で30分という立地も便利。

世界遺産・州立恐竜公園

2日目はいよいよ、州立恐竜公園 (Dinosaur Provincial Park) へ。

規模はもちろん、発見された恐竜化石の数と保存状態の良さが認められ、世界遺産に登録されています。

私は友人家族と一緒にキッズ向け現地ツアー2つ、Dino Stomp と Fossil Safari に参加しました。

バッドランドのトレイルコースを歩くツアー客の列

コースは違うものの、発掘体験の内容はほぼ同じでした。リサーチ不足。

砂場とか宝探しが好きな子なら楽しめるかも。砂利の中からちっっさい化石の破片を探し出すなんて…集中力のない私は全く見つけられませんでした。トホホ。

Dino Stompツアーでは、ハドロサウルスの脚の化石を間近に見れます。自然に削られた地形もスゴイ。

自然の力で削られた地層を背景に露出した恐竜の脛骨

有料ツアーは立ち入り禁止の保護区へ入れるため、内容によっては参加する価値あり。特にバスツアーは人気なので早めに予約しましょう。

園内にはトレイルコースが沢山あって自由散策も楽しめます。

キャンプ場もあり、キャンピングカーもたくさん停まっていました。ただし早めの事前予約が必須です。

帰りに恐竜公園入口の展望台で締め。肉眼で見ると圧巻です。

雄大ななバッドランドの風景

ほんとうに恐竜が出てきそうじゃありませんか 🦖

夕焼けや星空はさぞ綺麗なんだろうなあ。次回があれば青空を狙って行きたいです。


ちなみに、カルガリー大出身日本人恐竜学者の本は読みやすくておすすめ。旅行前にぜひ。

まとめ

こんな近くにこんな場所があったなんて。カナダの広大さ、そして地球の歴史の壮大さに圧倒されます。

大げさでもなんでもなく、本当に腰抜かします。さすがアルバータ 🦖

ただし恐竜マニアでもない限り、恐竜公園かドラムヘラーどちらかで十分かも。それなら日帰りもできます。(どっちみち体力勝負ですが)

ベルトラのドラムヘラー1日観光ツアーなら、カルガリー発着で名所を巡ることができます。恐竜公園は含まれていませんが、充実した観光ができそう。バンフ旅行のついでにぜひ。

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