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北海道出身、カナダ在住8年目。難聴。トロントでのワーホリと留学を経て、現在はカルガリーでひっそりと暮らしています。

カナダのワーホリ費用はいくら?1年間の流れと実際に使ったお金まとめ

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地図上にカメラやバッグ、鉛筆ノートが配置されている

【2025年】最新の物価情報を追記しました

100人いれば100通りのワーホリがあります。ホリデー(遊び)重視の人からワーキング (仕事) 重視の人まで、収入も出費もピンキリ。

「いくら持っていけばいいかわからない!」

そんな方のために、2016年に私がトロントでワーホリをしていたときの収入と支出をまとめました。

結論からいうと、出費はトータルで250万。予算はできる限り多めに用意しておくのをおすすめします。

体験談のひとつとして、これからカナダでのワーキングホリデーを検討している方の参考になればと思います。

目次

1年間のワーホリ

私の場合は、30歳を目前に「転職前のリフレッシュ」としてワーホリに行くことを決めました。新卒8年目で転職を考え始めたころに、当時住んでいたマンションの契約更新を迎えたのも後押しとなりました。

とりあえず英語圏、かつ ASL(北米で使われる手話)が使えるという理由でカナダを選択。その中でトロントを選んだ理由はこちら。

  • 旅行の選択肢が多い
  • 出会いも情報も多くて便利
  • 気候が北海道に似ている

決めてから渡航まで3ヶ月。今では考えられないスピード感。若さってすごい。

そんな私のワーホリ生活の流れをざっくりと時系列でまとめてみます。

2015年11月
トロント到着
2015年12月
フレンチカナダの旅

オタワ、モントリオール、ケベック

2016年1月
東海岸の旅

ニューヨーク、ワシントンD.C.

2016年4月
西海岸の旅

バンクーバー、シアトル

2016年5月
バイト開始
2016年7月
夏の旅:アメリカ編

ロサンゼルス、ラスベガス、グランドキャニオン

2016年8月
夏の旅:カナダ編

カルガリー、バンフ

2016年9月
オーロラの旅

アイスランド一周ロードトリップ

2016年10月
秋のキャンプ

オンタリオ州パーリサウンド

2016年11月
帰国

旅行とバイトがメイン。それ以外は英語の勉強、ミートアップへの参加やボランティアなどをして過ごしていました。

当初は留学や移住は全く考えておらず、あくまでも短期滞在のつもりでした。(まさか永住権まで取るなんて人生何があるかわかりませんね)

ワーホリ前:50万

「準備から帰国まで」がワーホリと捉えて計算していきます。

ワーホリ準備の際、エージェント (手続き代行会社) は使わずに全て自分で手配しました。

  • ビザ申請    2万円
  • 海外生命保険 10万円
  • 往復航空券  18万円
  • 引越準備費用 20万円

出発前の時点で既に50万の出費。不用品の処分にはメルカリやヤフオクも活用しましたが、引越し準備でこまごまとお金がかかりました。

1年以内に帰国すると決めていたため、東京のマンションを退去して北海道の実家に住民票を移して出国。服や雑貨など、実家に段ボール5個分送りました。このへんは実家暮らしだと楽だろうなあと思います。

ここでは省略していますが、退職後の住民税前払いなど、他にも想定外の出費が多く焦りました。

ワーホリ中:170万

トロント滞在時の出費はざっと計算して計170万円。内訳は以下の通り。

  • ユースホステル: 3万円
  • 家賃:     45万円
  • 食費:     20万円
  • 交通費:     5万円
  • 携帯料金:    2万円
  • 英会話レッスン:10万円
  • 旅行:     75万円
  • 雑費:     10万円

なおここで記載する金額は、当時のレートに合わせて1カナダドルを80円に換算しています。

UPDATE

2025年現在の為替レートは、1カナダドル約108円です。以降、ざっくり多めにみて読み進めてください。

ユースホステル:3万円

トロント到着後、家が見つかるまでの10日間、ユースホステル (HI Toronto) に滞在したときの費用です。6人部屋でした。

閑散期だったおかげか、実際は5日ほどで家が決まりました。滞在費が少しもったいなかったとは思いますが、ダウンタウンの真ん中にあるホステルだったので市内観光に便利でした。

UPDATE

私が滞在した HI Toronto は閉館したようです。最近だと Airbnb も選択肢に入るかも知れませんが、色々トラブルも聞くので気をつけてください。個人的にはホステルの方が安心だと思います。

家賃:45万円

ダウンタウンまで地下鉄で10分、立地抜群の3階建てシェアハウス。オーナー夫婦が1階に住んでいて、2階のキッチンとバスルームを 3〜4人でシェアしていました。

家賃は光熱費とネット代込みで450ドル。

部屋は4.5畳ほど (!) の個室で激狭でしたが、綺麗なところでした。清潔感大事。

ただ、今ではこんなに良い物件は中々見つからないと思います。2025年現在、シェアハウスでも800ドルが相場です。

食費:20万円

自炊と月数回の外食で月200ドルほど。

カナダはやっぱり外食が高い!チップは合計金額の約15%、消費税 (Tax) は13%です。

飲食店のバイトをすれば、まかないで食費を節約できるのでおすすめ。

最新の物価については、またどこかでまとめます。

交通費:5万円

トロントは公共交通機関の TTC が 3.25ドルで2時間乗り放題。

普段はなるべく効率良く移動して節約。スーパーは徒歩圏内でした。

バイトに集中する月のみ、TTC のマンスリーパスを友人のコネで(少しですが)安く購入していました。人脈大事ですね。

UPDATE

最新の料金は、TTC 公式サイトをご確認ください。

携帯料金:2万円

カナダの携帯キャリア Fido の月500MBで12ドルのプランを契約して、旅行のときだけ追加料金を払ったりしていました。

カナダは当時から日本より Wifi が普及していたので、カフェや図書館の Wifi にお世話になりました。

UPDATE

私は今も Fido を使っています。激安SIMもいくつか試しましたが、Fidoは特にトラブルなく安定して使えるのでおすすめです。

最新の料金プランは公式サイトをご確認ください。

英会話レッスン:10万円

語学学校には行かず、チューターを利用しました。

カナディアンの先生の個別指導レッスン。レッスン料は 90分で 25ドル、場所はカフェや先生の家でレッスンを受けていました。

日本でマンツーマンレッスンを受けるよりは断然安いし、一人の先生からじっくり教えてもらう方が難聴の自分にはぴったりでした。

オンライン英会話の体験も何度かやってみたのですが、カナダにきてまでやる必要性が感じられなかったのと、自分に合いそうな先生を毎回探すのが面倒でした。

とにかく数をこなしたい、こだわらずに色んな先生と話したいという人にはオンライン英会話が最適だと思います。安いですしね。

ちなみに語学学校だと、学校やプログラムにもよりますが2ヶ月で30万円ぐらいします。

旅行:75万円

トロントからもバンクーバーからも、有名な観光地まで比較的安く行くことができます。

移動は高速バス、宿もホステルやバックパッカーズを利用すれば、出費を大幅に抑えられます。

トロントからだと、ケベックシティやモントリオール、ニューヨーク、ナイアガラは気軽に行けるので人気。特に学生向けのツアーはスケジュールが過密ですが、その分激安です。

学業やバイトに専念したい人でも、20万ぐらい予算があると旅行も楽しめると思います。

雑費:10万円

生活必需品や衣類などちょこちょこ買うとあっという間にお金飛びます。

バイト収入:50万円

半年間、カナディアンレストランでバイト。今は無き SIGNS RESTAURANT で、デフ(ろう)のスタッフから手話を教えてもらったり、まかないで食費を抑えたりしていました。

時給は当時の最低賃金 12ドル+チップ。2025年現在、トロントの最低賃金は 17.20ドルです。

ちなみに、私の場合は留学で戻ってきたのを機に確定申告(タックスリターン)をしたのですが、ワーホリ時代の収入を元に(わずかですが)お金が戻ってきました。

ワーホリ後〜転職まで:30万円

ワーホリ後の費用のこと、どこにも書いてないですよね。

無職の出費ほど精神的につらいものはないです。帰国後、日本でのたれ死にしないように貯金は残しておきましょう。

私の場合、帰国前からいくつか内見の予約をしておき、帰国後すぐに都内のシェアハウスに入居しました。

転職活動も交通費などで意外とお金がかかります。転職活動は丸2ヶ月、帰国して3ヶ月後に転職しました。

まとめ:計250万円

準備費用も含めて、ワーホリにかかった費用はトータルで250万円でした。バイト代50万円を引いて200万円。結構かかりますね。

お金の余裕は心の余裕。「ワーホリはお金が無くてもなんとかなる」「100万あれば充分」という人もいますが、お金はあるに越したことはないです。

どのぐらい旅行や学校に行くか、何を優先するか、人によって予算は変わってくると思いますが、少なくとも200万は用意した方がいいと思います。

ストレスなく、貴重なワーホリを充分に満喫するためにはしっかりと資金を用意することが大事。自分がやりたいこと、優先度をよーく考えて予算を立てましょう。

UPDATE

2025年現在の物価と、移住者としての体感から考慮すると、もし私がまたワーホリするなら300万円用意します。滞在に200万、出国準備や帰国に備えて100万。多めに貯めます(しつこいですね)

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